マリア・フォシュストローム
WEB SITE「北欧からコンニチワ(https://ameblo.jp/kattsingen/)」の里子ベルエル(Satoko Berger)さんは、スウェーデン在住36年で、中世、ルネサンス、バロックの舞踏が趣味。彼女は大の尾道ファンで来訪歴は数え切れない。ご主人のスヴェン ベルエル( Berger /音楽家)さんは、元イェテボリ大学の教授で古楽のパイオニア。お二人で古楽中心のCD製作会社 MUSICA REDIVIVA を経営されている。
また彼女から数年にわたり、スウェーデンの優れた音楽家たちを日本各地や吾輩の住む尾道にご紹介いただいた。その音楽家の中でも、尾道に数回にわたりお越しいただいたマリア・フォシュストローム(コントラ アルト)とアンドレアス・エードルンド(鍵盤楽器奏者)のお二人が、今回バッハのマタイ受難曲からコロナヴァーションを演奏されたので、そのYOUTUBEをご紹介くださった。
彼らの演奏について、里子さんから次のようなコメントが届いている。
『街中の大きな教会の片隅に忘れたように置かれた小オルガン。アンドレアスがメロディーに鍵盤ハーモニカを使っているのは、凄い発想だと思います。オルガンではこの息ぶくようなメロディーは作れなかったでしょうから。
こういう発想は多分音大時代にスヴェンから授かったんだと思います。クラシック音楽の持つ窮屈な枠を平気で破る先生は当時(今も?)あまりいませんでした。
マリアは敬虔なカトリック信者です。彼女の祈りのような歌をご堪能ください。』
その演奏を聴くことができるのが、このYOUTUBEのアドレスです。
初めてアンドレアスが、尾道に来られたのは師のスヴェン&里子ご夫妻とご一緒の1999年7月だった。当時、彼はクラリネット奏者で、向島洋らんセンターの芝生広場で、コンサート後に夜空の下で、吾輩たちに演奏くださった。多くの蛙が鳴く中で、彼は無言のまま数秒間一人立ち、やがて静寂の大地から美しい音色が緩やかに静かに湧き上がってきたような驚くべき演奏で、賑やかな蛙も吾輩も、その感動に息を止め聴き入ったことを今も鮮烈に覚えている。彼は今、鍵盤楽器奏者として活動しているようだ。北欧の人たちはどんな楽器でも演奏できるようで、音楽はまさに日常の生活の中に溶け込んでいる。
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