2020年7月31日金曜日

小さな庭の六月の花たち


中国武漢で新型コロナウイルス(COVID-19)が発生したというニュースを耳にして、暦ではもう7ケ月くらいが過ぎてしまったらしい。まるで時間という存在が別の世界に姿を隠し、薄っぺらの今だけが吾輩と共にあり、吾脳細胞は思考停止状態にあるようだ。
吾輩の額より少しばかり広いけれど、小さな庭に咲いていた筈の5月の花たちはとっくの昔に姿を消し、6月の美しい花たちも紹介するという約束を7月の終わりになって、何とか果たそうと悪戦苦闘だ。そんなわけで、WEB SITEは7月30日には公開できたのだが、SNSに流すエネルギーは少々不足という判定が吾が脳細胞が発したので、快く従い眠りについた。一夜明けてやるべきことをやり、終わったみると太陽はとっくに沈んでいた。7月中には皆さんの前にお披露目しなくてはと、やっとこの時間(7月31日午後9時過ぎ)になって頑張っている。
前置きがいつもの如く長くなったが、その6月に咲き誇った美しい花たちはこのページで皆さまをお待ちしていますぞ。

JTB総合提携店(JTB代理業)株式会社ビサン ゼセッション8月の臨時休業と営業日のご案内


新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け、弊社も未曾有のリスクに晒されております。そのため、会社の持続を可能とするあらゆる手立てを模索する毎日ではありますが、一つの方法として、今年の3月以降から現在まで営業日を大幅に減らし、実質休業状態が続いております。
このたび、国のG0 TOトラベル キャンペーンが7月22日に開始されて以降、残念ながら全国的にCOVID-19感染拡大の傾向にあります。
弊社では、引き続き8月も基本的に週3日(月、水、金)の営業を行います。そのため、店舗内のウイルス対策として、さらにお客様にご安心してご来店いただけるよう、新たにプラズマクラスター付き空気清浄機も設置いたしました。その状況と、8月のスケジュールにつきましては、このページをご覧ください。

2020年7月23日木曜日

京都洛北の正伝(禅)寺


今から三年前、二つの目的で京都を訪れた。ひとつは、素敵なピアニストのイリーナ・メジューエワのリサイタル、もう一つは洛北の地にある正伝寺(正伝禅寺ともいう)を訪れることだった。この寺は、デビッド・ボウイが涙した寺だという。この寺の素晴らしさも言葉では伝えられるものではない。6月の鶯の澄み渡る鳴き声は、ちゃんと収録しているので、いずれ皆さんにもお聴かせするつもりだ。
この寺をご紹介できるページはここです。

2020年7月11日土曜日

JTB総合提携店ビサン ぜセッションの臨時休業日と営業日ご案内


新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け、観光関連企業は大変なダメージを受けていることはご周知のこと。JTB代理業の(株)ビサン ゼセッションも未曾有のリスクに晒されております。そのため、会社の持続を可能とするあらゆる手立てを模索する毎日ではありますが、一つの方法として、今年の3月以降から現在まで営業日を大幅に減らし、実質休業状態が続いておりました。
このたび、国のGo toキャンペーンが7月22日より開始されるとのことで、弊社は7月20日より7月31日の間(土日の定休日、祝日を除く)、試験的に平日を営業日にいたします。
8月以降のスケジュールは現在のところ未定ではありますが、店舗内のウイルス対策は十分に行っております。その状況と、7月のスケジュールにつきましては、このページをご覧ください。

2020年7月7日火曜日

天狗寿司


明治10年ごろ大阪の三九橋筋で開業した「天狗ずし」が、尾道の浮御堂小路角に引越してきたのが明治23(1890)年という。以来、焼き穴子、桂馬の厚焼きたまご、しいたけに、それぞれ小海老のおぼろ(*)で彩られた六切れの品良く飾られる箱寿司、そして尾道独特のあけ貝(あさりのむき身)と桂馬の厚焼きたまご、しいたけ、かんぴょう、穴子、おぼろ、三葉の7種類の具が入った太巻きの巻寿司の味は、四代目となって今年で50年目を迎える宮地信喜さんから五代目の息子さん宮地 準さんに受け継がれている。
そんな天狗寿司が尾道町で明治時代から引継がれてきた箱寿司・巻寿司の老舗になったのには、それなりの理由(わけ)があるはずだ。それを知るにはこのページをご覧んあれ

2020年7月6日月曜日

3台のピアノの尾道物語


Googleで「3台のピアノ」と入力して検索すると、モーツァルトやバッハの「3台のピアノのための協奏曲」が出てくる。そんな高尚なものは吾輩にとって文字通り「猫に小判」というもの。吾輩が書き込んだ「3台のピアノ」とは、彼らがどのようにして尾道に定住したかという尾道物語なのだ。
歴史ある都市や町では、さまざまな興味ある物件に遭遇することがある。例えば、どこにでもあるピアノではあるけれど、そんじょそこらにはないピアノもあるのだ。そんなピアノが吾輩の知るところでは、尾道に3台もある。<br />
1台は1899年(明治32年)製スタインウエイ&サン社のもので、1台は1906年(明治39年)製のベヒシュタイン社のもの、そして最後は1950年(昭和25年)製のディアパ-ソン社のものだ。3台のピアノの年齢を合計すると305歳。平均101歳を越している。
そんなピアノたちと尾道との関わりについて詳しい情報を掲載しているページはここですゾ。

2020年7月4日土曜日

尾道・持光寺のにぎり仏


尾道七佛めぐりの一つ、浄土宗 持光寺(平安時代に天台宗の寺として草創された)には国宝・絹本着色「普賢延命像」(1153)や江戸時代の女流画家・平田玉蘊(ぎょくおん)の墓があることで知られているが、もうひとつ有名なのが「にぎり仏」だ。
松岡昭禮(まつおかしょうれい)ご住職は、大の陶芸ファン。あるとき、ご住職が土に向かい作陶中、手に残った粘土が仏さまのお顔に見えた。これは一塊の土の中にも仏が宿っておられる証と思われ、寺内の「お庭窯」で焼かれたのが「にぎり仏」の始まりという。

2020年7月3日金曜日

尾道の日常遺産・久保小学校校舎解体の危惧


久保小学校は、明治6年(1873)に土堂町の天寧寺に置かれた小学温柔舎を起源にもつ。後に尾道尋常小学校となり、明治30年(1897)に現在の場所に校舎を新築移転する。その時の校舎は木造二階建ての建物だった。大正9年(1920)には久保尋常高等小学校と改称し、昭和8年に現在残る鉄筋コンクリート造の校舎を完成させている。当時の在校生の想い出によると、完成した当時は広島県一の校舎として評判だったという。
また、この久保小学校には、知られざるもう一つの尾道の日常遺産スタインウェイ・ピアノ(1899年製/明治32年)があることを知る人は少ない。全国的にみれば希少価値のあるピアノであが、尾道市では日常遺産とさえ認識されない、これこそ「猫に小判」の典型的な事例である。
久保小学校とスタインウェイ・ピアノ、二つの日常遺産が詳しく判るのはこのページだ

2020年7月2日木曜日

尾道の日常遺産・土堂小学校校舎解体の危惧


広島大学大学院工学研究院院工学研究科 助教 水田 丞の論文「尾道市立久保小学校・土堂小学校校舎について」(2020年3月5日)によると、「尾道市立久保小学校、土堂小学校の校舎は尾道の歴史文化を示す遺産、戦前の鉄筋コンクリート造小学校校舎の好例、そして地方都市の近代建築として、価値の高い建物といえる。」また「尾道市の中心部にあって現役の久保小学校、土堂小学校の校舎は全国的にみても貴重な存在である。」と指摘する。
尾道市は久保小学校と土堂小学校など三校を老朽化と土砂災害の危険性という理由から、この二つの建築物が解体される可能性が現実味を帯びている。しかし、老朽化と危険性という二つの理由は解決される問題であることがわかっているという。そして全国的には、廃校となった戦前の鉄筋コンクリート造校舎を別の用途に転用し、地域活性の起爆剤や文化発信の中心として再生した事例も多い。京都市国際マンガミュージアムは昭和4年(1929)に建築された旧龍池小学校校舎を再生した建物であり、京都芸術センターは、旧明倫小学校校舎(昭和6年建築)を再生したもの。神戸市にある北野工房のまちは、旧北野小学校校舎(昭和6年建築)を再生したものである。歴史都市・尾道の歴史遺産がまた消えていくのだろうか。
土堂小学校に関する水田 丞助教の一部の論文は、このページに載せてありますゾ